目印は、ミルク・チョコレート

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「食ってないんだったら今からコンビニ行って買いに行く?」 「そーしよっかな。」 そう言うと立ち上がり後ろに置いてたギターケースを手に持ちトートを肩にかけ先についこの前衝動買いしたと言っていたリュックを背負いながら歩いてた和仁についていった。 「てかオマエ、その子と一緒に食べなくていーのか?」 「んー……なんか今日りんご病みたいに顔真っ赤だったからどうした?って聞いたら練習終わったら電話してって言われて走ってどっかいっちゃったからねー。」 「へー……。」 はぁーコイツ鈍感だからなー。今日そんな顔してそんなこと言われたらフツーの男だったら気がつくだろ、阿呆。 「てか、俺からも聞きたかったんだけどなんでオマエさっきすごい形相でスマホ見たの?今も握ってるけど。」 「っ!?」 そう言われて気が緩んで力が抜けたのか右手に持っていたスマホを落としそうになり、ついてるストラップを掴みギリギリセーフ状態で手にしていた。 さっき言ってたこと少し訂正、コイツ鈍感に変わりねーけど変に細かいことには鋭いんだった。
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