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転移門から全速力で走る女性がいる。それが有名ギルドの幹部なら尚更人の目に付く。
港の入口付近には10数人の女性達とアイ、唯、小五郎、田助の姿が。
「何故、あなた達も?」
「俺達がダンジョンをクリアして帰還したら、この騒ぎだった」
「僕も事情は良く判らないがいざという時の戦力にはなるよ」
「流石、小五郎!頼りにしてる!」
「こっちの二人は置いといて、師匠が中にいて、戦っているなら邪魔しない方が…」
「アイさん、何故ですか?」
「周りに人がいると攻撃より防御を優先する人ですから。その上でみんなのサポートに回ろうとします。師匠だけなら早く済みます」
「最初っから、全力で行くだろうし、強敵なら出し惜しみしない筈だ。大したことない相手なら遊ぶ可能性があるかな?」
「あなた達がナナシさんを信頼しているのは、判りました。が、それとは別に事情があります」
「隊長さん?」
「はい、どのような事情が有ろうと隊長を泣かせた理由を聞かないと話しになりません」
フクタイチョウ、オコッテルネ。
ソウダナ。
オンナノコヲ、ナカスナンテ、ダメダヨ。
オンナノコ…ネ。
「(隊長を超苛めて良いのは副隊長だけ、というのが部隊の決まりとは超言えない)」
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