邪神戦の裏側の人達。

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「しかし、入れないだけでなく見えないとは」 「駄目です。港周りの建物、全てNPCの物です。迂闊に入ろうものなら通報されます」 「高い建物は?」 「この街は一律同じ高さの物ばかりしか…」 「アレは?」 アイが指差した方にホテルが。 「確かに最上階なら行けますが…屋上は、常連客かチケット持ちしか…」 「チケット?」 「常連客が貰える割引チケットです。それを使えばプラチナはもちろん、屋上も自由に出入り可能。そこからの景色は最高とか。夜の夜景はさらに…」 更に喋り続ける隊員の隣で何かに気付く副隊長。 「チケット、ある。半額チケット!!」 「「「「え!?ええ!?」」」」 「副隊長、何故それを?」 「ナナシさんに貰った」 「「狡い!副隊長だけ狡い!」」 「そんなことより今はこれを使って…」 「使ってどうするのですか?手助けにも行けないのに」 と、アイが訪ねる。 「それでも状況確認は出来る筈。シオン、行きますよ!」 「はい!!」 フロントで手続きを済ませ、鍵を貰う。急ぎエレベーターに乗り最上階へ。更に階段を上り、屋上へ! 夕方から夜へと移り変わる時間帯。 港付近を見ると、港と海を赤い結界が張られ、中で何かが蠢いているのが見えた! 「シオン!」 アイテムから双眼鏡を取り出し見る。 「ナナシ様と思しき白髪と黒い…亡霊?が…何アレ?」 「シオン?」
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