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「…んぅ、ふぁーー…あれ、寝ちゃってたか」 いつの間にソファーで寝てしまった天音、気づけば食卓での方からいい匂いがして来た。 壁にかけてある時計を見ると11時20分位を指していた。 「(あー、2時間位寝てたのか…)」 此処に居ない姉と妹はきっと食卓で昼食の準備をしているのだろうと思い天音は、手伝う出来か?と考えたが丁度その時食卓の方から凛音が出てきた。 「あ!お姉ちゃん起きてる、折角起こしに来た所なのにー」 「ゴメン、でも今起きた所だから…うぅ、まだ頭がぼーーっ…とする…」 「うー、お姉ちゃんって寝起き弱いよねーほらっ!ちゃんとしてーー!!」 寝惚け眼の天音に莉音が飛び込みながら抱きついた。 「うっ……凛音、痛い。」 「でも、目が覚めたでしょ?」 「そうだけどね……限度があるでしょ」 「お姉ちゃんなら大丈夫だも~ん!ねぇ、お姉ちゃんこのまま抱っこしってよ!」 「はぁ~、…分かったよ」 わーい、と天音の首に腕を回してきたのでそのまま抱き上げて姉である莉音が待っているであろう食卓に2人で向かった。 食卓には昼食のパスタが人数分並べられており、莉音はもう席に着いて2人を待っていた。 2人に気がついた莉音だが天音に抱きついている凛音を見ると何が不満なのか頬を膨らませた。 「凛音早く天音から降りなさい……それと天音、凛音ばかりズルイわ!」 「そんなこと言われても………」 「ふーんだ!こういう時は背が低い人が得するんだも~ん!」 「ふん、いいわ後で天音に慰めてもらうもの」 どうでもいいことで争い始める莉音と凛音を横目に、自分は関係ありませんと天音はパスタを食べ始める。 「頂きまーす。…………うん、美味しい」 「「あーーー!天音(お姉ちゃん)なんで先に食べてるの!」」 「いや、だってお腹空いてたし2人とも喋ってから…」 マイペースな天音に2人は脱力し言い争いをする気にもなれずパスタを食べ始めた。
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