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そして、6人は神殿の中へと足を進めた
前衛にヴァルナとクラマとスレイヴとフラン
後衛にアリエスとデリア
という構成で行くことになって1番前は盾があるクラマになっているがこの前直ぐ堕とされ事からヴァルナもその横に並んでいる
少し先に開けた場所がある………
と、クラマとヴァルナが広い空間に入り全員が入った瞬間だった
ヴァルナの耳に微かに空気を切る音が聞こえた、他のメンバーは気づいていない
きっと、スキル《超反応》《超感覚》《超直感》のお陰だろう
「っ!!……なかなか早い奴…」
ガキンッ、と音を立ててヴァルナの大太刀に太く赤黒い何かが当たる
上の方からその何かの本体が降りてきた…、何かの正体は……………
………赤黒い尻尾と身体…紫色の混じった巨大な爪…
…巨躯の蠍だった
「ほらっ!ボーッとしないで!!」
《っ!?!?!?》
ヴァルナの声で5人は今までいきなりの攻撃に唖然としていた状態から抜け出した。
前にアリエス達が来た時はコレを防げなく直ぐ堕とされのだろう。
今回は姿を確認した為かこの蠍の上に1つのウィンドウが出てくる
〈キングルビースコーピオン
Lv530
HP6700/6700〉
「クラマ!!」
アリエスが叫ぶがこれはどうやって戦うことではなくどのようにして逃げるかの声なんだろう
「くっ!!……レベル差があり過ぎる」
「クラマさん此処は逃げた方が」
スレイヴが言うがそれはこの場にいる者全員が思っていることだろう………
…………ただ1人を抜いて
「…て、撤退だ!!」
それを合図に5人が回れ右をして入り口へと走り出す
そう、5人が……
……1人残ったのはヴァルナ
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