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ここは、どこだろうか。
目を開くと、僕は森の中にいた。
澄み渡った、森の水辺。
耳を澄ませば鳥の囀りや草木を揺らす風の音が聞こえる。
色鮮やかな花がたくさん咲いていて、生い茂る木々の隙間から溢れる陽の光はとても暖かく、神秘的だった。
まるで、どこかの物語の一部分を切り取ってきたような、そんな景色。
ただ、その景色の中で僕の心を奪ったのは、鮮やかな花でも美しい鳥の囀りでもなかった。
僕の心を奪ったのは、
木漏れ日の下に佇む、
一人の少女だった。
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