少女

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僕は退屈な日々に嫌気が差していた。 朝起きて、顔を洗って、朝食を摂り、毎日同じ制服に着替え、そして、学校に行く。 いつもと変わらない通学路。 「でさ、このあいだ彼女がさぁー」 学校に着いたら着いたで、友人の下らない恋愛話に適当に相槌を打ち、授業が始まれば、何の役に立つかもわからない数式をせっせとノートに書き写す。 僕は、退屈だった。 僕の人生のピークはいつだろう? 今まで彼女が出来たこともないし、友達も本当に仲の良い奴が一人。 小さい頃に近所の女の子といつも遊んでいた時期があったが、その子もすぐにどこかに引っ越してしまって、今じゃ顔もはっきり思い出せない。 残っているのは、なんとなく、楽しかったという思い出だけだ。 運動も苦手だから、部活にも入っていない。 はたして、この人生に意味はあるんだろうか。 十五歳にして、僕はそんなことを思っていた。 きっとこの憂鬱な気持ちは受験を控えた中学生ならわかるかもしれない。
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