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大自然が私の背中を押した気がした。
風も車道の音も雀の囀ずりも、全てが新鮮に私のなかに入り込んだ。
「都会の空と違うよな」
竜二が夢から覚めたように空を仰ぐ。
「同じ空なのにこんなにも印象が変わるんだね。なんだか素敵」
「そうだな。このままここに居たい」
「うん。時間を忘れそう」
竜二は少し照れたように稲穂を眺めている。私の答えは考えるまでもない。
「竜二、私」
「うん」
「竜二のこと大好き。愛してる」
私は竜二に抱き着いた。
完
2015年 2月15日
イベント
JOURNEY OF LOVE STORES【岩手県】
題名 きらら
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