第1章

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 ぶうう。ううう。ううう。ううう。 大事な事も大切な事も消えちゃうね。 それが何だったか、どんな色だったか 全て消えてしまうけれど。  あったんだ。それは忘れないのに。  ううう。ううう。ううう。ううう。  昨夜から気にしていた事なのでも、 あの埋めた場所は発見されないかな。 今夜の豪雨で、露出しないだろうか。  ほったんだ。見つけて欲しくてさ。  ううう。ううう。ううう。ううう。  埋めても埋めても思い出せないよ。 なんて馬鹿なのだろうって思うけど、 どうしても見つけて欲しかったから。  殺ちゃいけないって。駄目っだよ。  ホウホウ。ホウホウ。ビュウヒュ。  ううう。ううう。ううう。ううう。  あなたの部屋のどこかだったのに。 そこから先が思い出せない。ごめん。 あの凹んでるトコ。確かあそこかな。  面倒?探してもらってもいいかな。  ううう。ううう。ううう。ううう。  脱走するのは3年後です。でもね。 マリー、マリー、どこへ埋めたのよ? 私を埋めたまま、どっかへいくのね?  無邪気なんだから。どうしようか。  ううう。ううう。ううう。ううぶ。  背伸びしちゃ駄目。届かないから。 転んでしまうから。それで終わりね。 神様は何だってわかるの。だから何。  寒いのは嫌い。冷たいのは好きね。  ぶうう。ぶうう。ぶうう。さぶう。  帰ってきたんだね。おあがりなよ。 たんとお食べ。寒いよ外は永久にね。 何処へ行くの?出て行くの?駄目だ。  あなたはアナタから離れないでよ。  さぶう。さぶう。ああ、さむいよ。
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