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「さぁ。誰から選ぶ?」
楽しそうに弥生は言う。
「みんなで一斉に取りましょう。
どれを取ったって一緒よ。結局こんなの運なんだし。」
そう瑠莉が言うとみんなは納得し、皿の上に置かれたシュークリームを全員で一斉に取った。
全員がシュークリームを手に取ると弥生が食べるのも同時で、と言うので弥生の号令で全員が同時にシュークリームを食べる。
全員がお互いの表情を観察する。
「おいしいよ?」
そう雫が言うと
「僕のも普通のでしたよ」
と悠も言う。
「私のもおいしいわよ。」
瑠莉はシュークリームを食べ終わるとそう言うと他の人たちを観察する。
「私もハズレみたいよ。」
ハズレと言っていいのかはわからないが陽歌がそう言うと彷徨もシュークリームを食べ終わり違うと目で訴えた。
残りは―
「紗空?」
全員の目が紗空に向けられる。
注目を浴びた紗空はと言うと―
頑張って無表情を作ろうとしているらしいが目が涙目だ。
「おいで。」
陽歌はそう言って紗空の手を引っ張ると教室を出て行った。
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