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平凡で平穏で、何一つ代わり映えのない日々。
頭に花が咲いているんじゃないかと思うくらいにのほほんとした両親と、やたらと賢い犬、シュタイン一世。
そんな家族に囲まれた何でもない日々。
そんな日常はつまらない?
いいや、そんなことはない。
そんな日常こそ、今の俺は愛しくて堪らない。
なぜって?
そりゃあ、その日常が壊れたからに他ならない。
てか察しろ!
そう、今日をもって、俺の平凡で平穏な愛しくて堪らない日常は崩壊した。
あぁ、誰でもいい。
俺をこの状況から救ってくれるなら、俺は毎日感謝してやる。
家事ならなんでも出来るから、毎日料理を作ってくれってんならやってやる!
だから、だから…………。
どうかお願いします!
目の前の『ヤ』の付きそうな人をどうにかしてくださいっ!!
「おいっ、テメェ、聞いてんのか? ああ゛んっ?」
「ひぃっ、きき、聞いてますでございますっ!」
この物語は、この俺、平坂セイの不幸物語である。
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