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どれくらい俺はうだうだと自問自答していただろう?
「…りゅう……」
小さく届いた細い声に我に返ると
さっきより顔色のいいみゆが俺をじっと見つめていて…
ベッドにみゆと向かい合う形で横になってる俺
その距離は近い…
『少しはよくなった?』
「うん…寝ちゃった……」
『いつもの貧血?』
「違う…」
『ん?』
「緊張しすぎた…」
『え?』
「ドキドキしすぎて気持ち悪くなったみたい」
『マジか』
「昨日ワクワクしすぎて眠れなくてね…でもりゅうに会ったらワクワクがドキドキになっちゃって…りゅうに頭ギュッてされた時動悸がピークになって…死ぬかと思ったよ?」
何なんだ…その可愛い理由は…
ときめきついでに我慢アザ作っとくか…
「ごめんなさい……」
『何で謝る』
「デート台無しにしちゃった…」
『バーカ』
眉を下げてるみゆに軽くデコピンしてやった
「……………」
『みゆといれるなら俺はどこでも幸せなんだよ』
「……りゅう」
『離れてた時期マジ辛かったからさ…』
「……あたしも」
『そか』
「好き…」
『………………』
早速我慢アザ増やしちゃう?
「けど…お団子は残念!」
もう団子かい!
みゆらしいって言うか
でも元気になったみたいで少し安心した
『富士山はまた行けばいいよ』
「うん……てか…」
『ん?』
「今更だけど…ここはどこ…?」
ひゃーっ!!
やっぱり聞くよな…
ハッキリ言っちまってドン引きされないだろうか?
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