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「お前は悪くねぇよ…」
『…………』
「正直に話して何が悪い」
『けど…そういう事で傷付いちゃう子だって……』
「俺は嘘が嫌いなんだよ」
『………』
「言わない方がいい事だってあるだの言う奴もいるけどよ…俺はテメェの女の事なら全部知りてぇ…どんな事でも受け入れるし…そうしてきたしな…」
『……ん』
二人でたくさん辛い事を乗り越えて来たからこそ言える言葉なんだと思えた
俺にはない大人の余裕と自信に満ち溢れてる英二さん…
「みゆちゃんに受け入れる覚悟があるかどうかじゃね？」
『え…？』
「お前の事どんくらい好きかって事だよ」
『………………』
「恋愛はいい時ばかりじゃねぇんだよ……」
『………うん』
「そんな事で壊れるようなら本物じゃねぇ…今持ち直してもいずれまたそうなる」
『……………』
「お前にはあるか？」
『ん？』
「みゆちゃんの全てを受け入れる覚悟がだ」
『……あるよ』
何があっても俺はみゆだけが好きだ…
今まで散々自分の気持ちと向き合って来たんだ…
「聞くだけヤボだったな」
『そうだね』
「へぇ～～」
『…俺の気持ちは何があっても変わらないし…』
「あ～あ～！！みゆちゃんに説教でもすっかな」
しんみりした空気を吹き飛ばすように英二さんが笑う
『えっ？ちょ！やめてよ？』
俺とみゆが離れてた間みゆと連絡を取ってたって英二さんが教えてくれたのはつい先日だ
のど自慢大会の事…みゆが知ってたのは英二さんの仕業だったんだ
あの時会場を飛び出して俺が追い掛けた子はみゆで間違いなかった
優しい悪魔様はまたお節介を焼きかねない
とはいえそのお節介に俺は今まで助けられてきたわけだけども
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