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二日目の朝を迎えてもみゆからの連絡はなかった
あと1日か…
ものの見方を変えれば
また連絡なかった…じゃなくて
あと1日でみゆに会えるって事だ
会えないなんて思わない
みゆはアメリカにいるわけじゃないんだ
家の前で座り込みでも何でもやってやるさ!
「どうした~…朝っぱらから拳握りしめて…」
『あ…トーヤおはよ~!』
そうさ!
やってやる!
寝不足なんてヘッチャラさ
遅めの朝飯を二人で取り
昨夜できなかったアヤさんのカットを終わらせたトーヤと
午後からショッピングモールに向かった
ちまたは春休み
ショッピングモールは親子連れやらカップルで賑わっていた
ブラブラとウィンドーショッピングする中
アクセサリーショップで足が止まり
思わず俺が手に取ってしまった物を見てトーヤがニヤリと笑う
「可愛いな!それ」
『……ん』
ピンクの小さな桜モチーフのヘアピン…
その淡い輝きはみゆのイメージにピッタリで…
「早く買えよ」
『……………』
「ちゃんとプレゼントですって言えよ?」
トーヤに背中を押されレジへと向かった
俺の頭にはいつだってみゆが住んでる…
「それ渡して仲直りしろよ」
『気に入ってくれるかな?』
「バーカ!当たり前だろうが」
トーヤが言うなら間違いない気がするよ…
ショッピングの強い味方トーヤ様様
「ちょっ!あれ!あいつじゃね?!」
『ん?』
「やっぱそうだ!!行こうぜ!!」
『ええ?!待ってよ!!』
突然人だかりへと走り出したトーヤを
コケそうになりながら慌てて追いかけた
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