Spring

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小さな人だかりの中心にいたのは 相変わらずのメッシュ盛りにピアスをジャラジャラ着け 女子に囲まれて写メバチバチ撮られてる 『キョン太!』 「あ~っ?隆!!ハロハロ~!!」 俺らに気付き犬の尻尾なみに手をブンブン振るキョン太 同時にキョン太に群がってた女子が一斉にこっちを振り向いた 「りゅう?」 「あれ…りゅうじゃない?」 「本当だ!りゅう!!!」 ちょ~~~~っ!!! 写真展の効果はまだ続いてるようで…… 「隆!逃げるぞ!」 『う、うん』 「あ!ちょ!待ってよ隆!オイラも~!!」 運動不足気味な中全速力で駐車場まで走った その距離300メートルなり こ、殺す気か! 『二人とも早く乗れ!』 「おい!キョン太!早くしろや!」 「待ってよ~!!オイラ…吐きそう…じぬぅ~」 「ゲロは車でしろ!」 ええ~っ!!! 新車なんだぞっ みゆならいくら吐いてもかまわないけど! ゾンビみたいに恐ろしい女子達はもうすぐそこまで来てる 『はっしーん!!』 「おう!!」 車を猛スピードで発進させると ゾンビの群れはみるみる小さくなっていった 『「「ハ~ッ……」」』 とりあえずそれぞれ呼吸整えないと  
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