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三日目…
みゆからの連絡はない
けど俺はホッとしたんだ
待つだけの時間は今日で終わり
明日にはみゆに会いに行ける…
バイト中も携帯に触れる事なくテキパキと仕事をこなす俺を見て英二さんが笑った
「もう大丈夫だな」
『ん?』
「三日前とは別人だ」
『給料上げてくれる?』
「バ~カ!世の中そんなに甘くねぇんだよ」
『だね~』
再び手洗い洗車に集中する俺の背中に
悪魔様の優しい声が届く
「ランチ奢ってやる」
『牛肉ピラフ?』
「たく…しょうがねぇな」
『急いで仕上げま~す!!』
中坊の頃からよく奢ってもらってる牛肉ピラフ…
スタンドの向かいにある喫茶店…
そこは英二さんにとって色々と思い出深い場所のようで
いつからだったか壁に飾られたモナリザを見ては何故か苦笑してて
今日こそは英二さんに聞いてみようと思った
『ねぇ?どうして笑ってるの?』
ピラフを頬張る俺の後ろには例のモナリザ…
「いや?俺はこいつに勝ったから」
『モナリザに?何それ!』
「モナリザ弱っ!俺は宇宙一強ぇから当然か」
『以前は負けてたって事?』
「ああ…情けねぇ」
『ふ…ふ~ん…?意味分かんないよ!!』
「自分に負けんじゃねぇ!人生自分にさえ負けなきゃ何とかなるからよ!」
『ちょっ!急に何さ!』
「いや、何でもねぇよ」
『負けないように頑張るよ』
「ああ」
英二さんは自分に言い聞かせてるようにも見えた…
今の幸せをつかみ取るまで英二さんは数えきれないくらい自分と戦ってきたんだと思う…
そばにいた俺には分かるよ…
「そう言えばよ?今日のお前のラッキーアイテムは星空だってよ」
『またイヤーンなオネエか…』
「バイブルにしたんだろ?」
『まぁね』
帰ったら早速見てみようと思う
あるアイテムを使って
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