Spring

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扉が閉められたため室内は暗く 天井の星の輝きだけでみゆの表情は見えない 『あ…電気……』 「こ、このままで!」 『あ…うん』 みゆがその方がいいなら… けどどうしたらいいんだ 『とりあえず…』 「りゅう…?」 座ってもらおうと思ったがみゆが話し出した事で俺は言葉を止めた 『ん?』 「……あたしの事……嫌いになっちゃった?」 すでに鳴き声になってるみゆに俺は慌てた 『ちょっ!はあ?』 「それでも…仕方ないけど………ううん!やだ…そんなのやだぁ!!」 『み、みゆ?!』 「嫌いになっちゃ……やだぁ…!!」 『そんな事ある訳……』 「ごめんなさい!!ごめんなさい…ごめ…」 『落ち着けよ!』 耳を塞ぎひたすらごめんなさいを繰り返すみゆは興奮状態 どうやって落ち着かせたらいいんだ!! このままじゃまた具合悪くなっちまうよ 「ごめんなさい…ごめんなさい…ご…ウ………」 咄嗟に取った行動はキス… いやらしい猿だと思いたきゃ思えばいいさ だってみゆの口からこれ以上ごめんなさいなんて聞きたくねぇし… やべぇ…こんな状況なのに胸がキューンとする 「…………」 みゆが静かになった所で唇を離しそっと抱き締めた 『嫌いになるわけねぇだろ?』 「…りゅ…う…」 『俺の気持ちナメんなよ』 「………めんなさ…」 『ごめんて言ったらまたキスするぞ』 「……I'm sorry……」 そういう事じゃなくてだな… もう可愛すぎるからとりあえずキスしとく みゆが愛しすぎて何回したって足りないけどな ラッキーアイテムな星空の下で俺はみゆにキスを繰り返した   
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