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「それでね…夏希さんがりゅうに二日会わないで我慢できるか試してみなさいって…」
『あんにゃろ~!俺には三日て言ったぞ?』
「あたし…凄く辛くて…泣いてばかりいたの…りゅうにどうしようもないくらい会いたくて…凄く凄く…離れてた頃以上に寂しかったんだ…」
『ん……』
みゆがどれ程寂しかったか分かるよ…
俺だって会いたくて仕方なかったから
握られた手に力をこめるとみゆも強く握り返してくれて…
きっと赤い糸もこの瞬間にもっと強く結ばれてるって思えた
「そしたらね?夏希さんが家にやって来て…」
『えっ?』
「みゆちゃん遊ぼう!って……二人でショッピングしたりご飯食べたり…プリクラ撮ったり…それが不覚にも楽しかったんだぁ」
『不覚なんかい!』
みゆの言い回しがおかしくて思わず吹き出すと
そこはみゆもおかしそうに笑った
「そしてさっき電話でね…今度は自分自身とじゃなくりゅうとちゃんと向き合いなさいって言われたんだ」
『そっか…』
俺だけじゃなくみゆの事もちゃんと考えてくれてた夏希に感謝しなきゃいけないな…
あの辛かった時期からみゆの孤独を分かってた夏希は
きっとみゆの事ほっとけなくなっちゃったんだろうなと思えた
こんなにも純粋で正直で壊れやすくて可愛いみゆ…
「あたし…ここに来るの怖かったんだよ…」
『どうして?』
「りゅうにさよなら言われたらどうしよう…って」
『バーカ!』
「だって英二さん…りゅうが凄く怒ってるぞ~って…」
『はい?』
「怒り狂って暴れてるって…」
『に!にゃろ~ー!!!』
ダミアンめ!!許さねぇ!!
闘牛と化しドアへ突進した俺をみゆが慌てて止めた
「りゅう!!待って」
『成敗してやる!!』
「またこてんぱんにされちゃう」
!!!!!
プロレスショーの時の事を言ってんのか
あれは確かにフルボッコだった
けどあれは俺の本気じゃねぇし
永遠のために泣く泣く負けてやったんだ
本気出せば全治半日くらいのダメージは与えられる!!
いや…大きく出すぎた…
擦り傷くらい………?
………………………
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