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「落ち着いて!ねっ?」
『………………』
いじいじいじいじいじいいじいじいじいじいじ…
あ…そうだ!
「りゅう~」
『…みゆからキスしてくれたら落ち着くかもしれない』
「ええっ?!」
『してくんなきゃ決闘して来るもん』
「え、えと…うぅ~ん……」
みゆは頭を抱えて本気で悩み出した
つかこんな事言ってみゆを困らせてる俺って…
やっぱハンバーグがお似合いのお子ちゃまだな…
「……恥ずかしいけど…してみます……」
『マ、マジで?!』
「ちょっと屈んでください」
『息しろよ?』
何だよこれ!!
自分からするよりドキドキするじゃんか
薄暗がりの中みゆの顔がゆっくり近付いて…
そっと重なった唇
このままひとつに溶け合えたらいいのに…
…………………………………………………
あ…以前英二さんが言ってたのってこういう事なのか…?
決してひとつにはなれないけど……
ぐちゃぐちゃに溶け合ってしまいたくなるって…
そのまま消えてしまってもアヤさんとなら幸せだって……
確かにそうだな
みゆとなら………
つかそれはセックスの話じゃなかったっけ?
何キスだけで骨抜きになってんだよ俺は!!!
つか何だっていいんだ……
みゆとなら………
みゆをそのまま抱き締めると小さく震えてるのが分かった
「…ふぅ……」
『息した?』
「分かん……ない…クラクラする………」
『ちょ!みゆ?!』
ぐったりと瞳を閉じたみゆに驚いた俺は
ひとまずそのままみゆをお姫様抱っこしてベッドに寝かせた
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