Spring

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『とりあえず…乗って』 「あ…うん!てか格好いい車だね」 『気に入った?』 「うん!凄く」 少し興奮気味のみゆを助手席に乗せて扉を閉め 自分も車に乗り込む前に一つ大きく深呼吸した 何でこんなに緊張するんだ… そうだ… ちゃんと言わなきゃだろ? 『みゆ』 「え?」 みゆは車内をキョロキョロ見回してる 『俺もだから…』 「んん?」 『さっきの…』 「あ……」 『めちゃめちゃ会いたかった………』 言葉にしたとたんに胸がキューーンと痛くなった 何だよこの乙女モードは… 「本当…?」 『マジだし』 「嬉しい………」 ヤバい さっき以上に赤くなってるみゆが可愛くて 『と、とりあえず出発します!』 そうそう!とりあえず落ち着け俺 「は、はい!」 最初からこんなにバクバクじゃ今日1日もつかどうかも怪しいじゃないか 「何か緊張する…わっ!」 みゆもペットボトルの紅茶を開けようとしてこぼしてしまう始末 『だ、大丈夫か?』 「う、うん!平気!」 緊張してるのは俺だけじゃないんだって少しだけ安心する事ができた  
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