Spring

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勝手に髪なんか触ったりしてまずかったんかな……? あれから30分……みゆが一言も喋らなくなっちまった 何度か名前を呼んでみたけど反応がない そっか…眠ってるのかと思い横目で何度も確認しようとしたが俯いてるし 表情は髪で隠れてて分からない 『みゆ~………』 「………ん……い」 あれ? 顔を上げたみゆを横目で見て 具合が悪そうな表情に驚いた まるで釣り船デートの時みたいにゾンビな顔色のみゆ 「…りゅう……気持ち悪……い」 『ちょっ!みゆ大丈夫か?!吐きそう?』 「………分か…ない」 『ちょい待ってな 袋はあるから』 片手でボックスを探りビニール袋をみゆに渡した みゆはビニール袋を握ったまま辛そうに瞳を閉じて睫毛を震わせてる どうすっかな… 次のパーキングまではまだ少しあるし… ちょうどインターが見えてその周りにきらびやかな建物が見えた ラブホか… 仕方ねぇよな…この際 別に変な事するわけじゃないし みゆには目をつぶってもらおう…  
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