28人が本棚に入れています
本棚に追加
勝手に髪なんか触ったりしてまずかったんかな……?
あれから30分……みゆが一言も喋らなくなっちまった
何度か名前を呼んでみたけど反応がない
そっか…眠ってるのかと思い横目で何度も確認しようとしたが俯いてるし
表情は髪で隠れてて分からない
『みゆ~………』
「………ん……い」
あれ?
顔を上げたみゆを横目で見て
具合が悪そうな表情に驚いた
まるで釣り船デートの時みたいにゾンビな顔色のみゆ
「…りゅう……気持ち悪……い」
『ちょっ!みゆ大丈夫か?!吐きそう?』
「………分か…ない」
『ちょい待ってな 袋はあるから』
片手でボックスを探りビニール袋をみゆに渡した
みゆはビニール袋を握ったまま辛そうに瞳を閉じて睫毛を震わせてる
どうすっかな…
次のパーキングまではまだ少しあるし…
ちょうどインターが見えてその周りにきらびやかな建物が見えた
ラブホか…
仕方ねぇよな…この際
別に変な事するわけじゃないし
みゆには目をつぶってもらおう…
最初のコメントを投稿しよう!