1人が本棚に入れています
本棚に追加
高島は帰って来ると気が済むまで浴槽を洗い、
うがいを3回すると部屋に入って来ます。
『沙羅、ただいま。今日は何をしていたんだい。』
『キッチンの棚の中を片付けたの。春雨でサラダを作ってみたの。エスニックよ。フレッシュなコリアンダーがあれば、レストランにも負けないわ。』
高島はいつものようににっこりと笑い、
『沙羅、シルバーの耳飾りとネックレスを外して、ケースに閉まって。』
『そう、指をゆっくり動かすんだよ。その方が綺麗に見える。』
『そのワンピースは、大事なものかい?明日、新しいワンピースを選びに行こう。』
『あとは、僕がするから、髪をほどいたらこちらにおいで。』
と、言いました。
待っていた時間の始まりです。
最初のコメントを投稿しよう!