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あたしの目の前には魔王がいる。
膝を組み、ペットでも見るような目つきであたしを見てくる。忌々しい。
単刀直入に言うとあたしは魔王に捕まりました。手錠とかはされてないから軟禁に近いな。
ではなぜ捕まったかと言えばそれはあたしが一国の姫だからだ。
恐らくあたし単独での脱出は不可能だろうから、例によって勇者到着を待つしか方法は無いだろう。
すると、やることがない。腹いせに魔王でも睨んでおくか。
あたしは魔王を睨み付ける。
魔王はそれに気づくと、首を傾げた。
魔王
『姫は、目が悪いのかい？』
姫
「そゆことじゃねーよ。視力悪い人あるあるじゃねぇから」
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