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「ですが……先程から光を放つばかりで……書物にはなんと書かれておられたのですか?」
不安そうに眉を寄せる赤髪の女性は、金髪の女性に尋ねる。
「書物によれば、
王族の血でこの陣を描き、
王族の声で呪文を唱えよ、
さすれば
如何なる窮地をも払いのける力を与えよう。って書いてあるは!」
不機嫌に顔をしかめた女性、マリーは、苛立ちを隠さず言い放つ。
「もう!さっきから光ばかりで何もないじゃない!この魔法陣は役立たずね!」
そう言うとその魔法陣へ、歩み始めるマリー
「マリー様!近づくのは危険ですよ!」そう言って駆け出す赤髪
そして二人は魔法陣に足を踏み入れた
すると、先程の比ではないほどの
眩い光が辺りを照らしたのだった
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