第1章

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皆の視線を感じつつ、黒崎くんの席へと向かう。 そして 「く、黒崎くん」 「…」 黒崎くんの横に立ち、名前を呼ぶと横目で人を殺すような目で見つめられる。 …こ、こわ!! 「は、話あるんだけどちょっといい?」 そう言って教室の外を親指で指すと、黒崎くんはため息を吐き、ゆっくりと教室を出ていく。 …よ、よし!教室の外に出しちゃえば黒崎くんに聞けなくても私が作り話できる!! そのまま教室をでる。 教室の前で待ってる黒崎くん。 …教室の前はちょっとな… そう思い、人があまりいない階段のところへ呼んだ。 そして正面に立ち、 気合いを入れて話しかける。 「く、黒崎くん!さっきの告白なんで無視したのか聞いてきてって言われたんだけどどうしてか教えて!」 …言ったぞ! …。 …。 この質問から何秒たっただろう。 人を殺すような目でずっと見つめられること約一分。 口を開く様子もない。 背中に嫌な汗をかく。 黒崎くんの目を離すことができない。 なぜなら、離した瞬間殺される。 本能がそう言っていた。 、
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