第1話

3/7
前へ
/202ページ
次へ
「亜希ちゃん、俺もう帰りたい。」 亜希の隣で甘えた声を出してるのは、高橋大樹。 高校2年生16才になる大樹は、亜希より3カ月先輩。 亜希がバイトを始めて最初に仲良くなったのが大樹。 亜希「大ちゃんはいっつも同じ事ばっかり言ってるよね。」 大樹「だっていっつも同じ事思ってるから。」 亜希は大樹の隣で苦笑いをしている。 大樹「ねぇ、亜希ちゃんって恋してないでしょ。」 亜希「えっ、いきなり何で?!」 大樹「全然化粧しないし、恋してるオーラがない。」 亜希の心にグサッとナイフが突き刺さった。 大樹「あれ、図星だ。」 亜希「…やっぱり化粧しないとダメかな。」 大樹「うーん…せっかく女の子に生まれたんだからもったいないよ。彼氏出来ないよ。」 亜希「うっ……」 かなりへこむ亜希を無視して、ニコニコとしてる。
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加