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「大阪支店の受注額に対して粗利益が良いのってデータ来てる?」
「はい」
「東北の協議会の日午前中2件ほど客先へ同行依頼が来てるんだけど調整できる?」
「確認します。午後までに調整いたします」
「有明のマツオロジスティックの倉庫の削減案て……」
「内容とパーセンテージはこちらの資料に」
やる事が多くて時間はあっという間に過ぎて行く 。
「木崎夕方の会議の後の情報共有という名の飲み会だけど、帰っていいよ」
「いえ、出席します」
「無理するなって、社内の人間ばっかりだし。
木崎が出たら上の連中は喜ぶだろうけど……
疲れるし最近ずっと遅いだろ」
「私がいない方が良いのなら帰ります」
「……それは無いけど」
「では」
「……なんか気ぃはり過ぎじゃない?」
ゆったりと余裕のある表情と声で私を見つめる。
「もともと、私はこういう人間なんです」
声が尖った。
気付いたけれど視線はディスプレイに向けたまま、仕事を続ける。
初見はあきれた様に溜息をついただけだった。
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