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「小野田さん、お疲れさまです。今日は企画してくれてありがとうございます。」
小野田に焼酎を注ぎながら声をかけた。
「下の名前でいいよ。みんなからそう言われてるからさ。ね、リエちゃん。」
「はぁ…。じゃあ信一さんでいいですか?」
「うん、その方がしっくりくるよ。」
「ご挨拶が遅くなってすみません。さっき係長とお話していたみたいだったので、声をかけませんでした。」
「あー、全然気にしなくてよかったのに。別に大した話はしてないしさ。」
楽しそうに話していたのに案外あっさりしたものだ。
「ねぇ、リエちゃんは彼氏とかいるの?」
「はい、一応。付き合ってまだそんなに経ってないんですけどね。」
「ふーん、そっか。俺も彼女がいてさ。付き合って半年くらいかな。」
「 まぁそんな話はどうでもいいか。」
彼はお酒を飲んですっかり赤くなった顔でそう言った。
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