02.思い出って大事?

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「…趣味は大いに結構…ただ目標が曖昧すぎる。趣味の時間を確保したければ右往左往している時間すら惜しい筈…そのためにも目標は見つけないと」 そう言って苦笑いしていた。 言いたい事は判った。 でもどうすれば良いのかが考えてもわからない。 考え込んでいる俺を見兼ねて、その教師は一人の人物を紹介した。 「早めに目標を見つけるに超したことは無いからね…でも、それだけを考えていても答えは見つからない……龍司君がよければ先生の弟と一度会ってみないか?」 …何を言っているんだろう?先生の弟と会ったとして何が変わるんだろう?… その時、そんな事を考えていた。 後で知ったがサバイバルゲームって点で、先生の弟の職業との共通点を見出したようで、一度弟の意見を聞いてみようとしたらしい。 「会うのは構いませんが…」 そう答えた直後に先生は携帯を取り出して、電話を掛けていた。 あっという間というのは、こういうことだったんだろう。 速攻で翌日会うことが決まっていた。 で、翌日の土曜日になぜかサバイバルゲームの用意を持って、駅前に来る事になっていた。
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