98.マジギレごめんね?

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「六発目もゴム弾か… そろそろかもなぁ… ゴミ掃除もそろそろ終わりと思うと残念だよ…」 そう言って発砲。 無線が喚いているが無視。 今度は前主席の足のつま先に着弾。 「ごめーんこんなところ当たっても死ねないね… 痛いだけじゃないか… ゴム弾で良かったよ… 七発目終了! あと三発だ!」 そう言って再び発砲。 今度は腹に直撃していた。 「あと二発かぁ… 今回か次が実弾だね… どっちかなぁ?」 そう言うと無線機が喚き声をあげている。 「貴様! 今なら許してやる! …止めろ!」 …おーちょっと後悔している?… 「確率は5分5分かぁ… どうかなぁ… 理不尽な死を経験してみた感想は… 千葉震災の被災者もきっとこんな気分だったんじゃないかな? 押し寄せる津波を眺めるしかない恐怖…」 俺の言葉に無線機が涙交じりの声を伝えてくる。 「や…やめろぉ…」 俺は構わずに発砲。 今度は腕に当たる。
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