98.マジギレごめんね?

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「残念… またゴム弾だよ… 大丈夫! 次は実弾確実だよ… 生き埋めになって酸素が徐々に減る恐怖… そんなジワジワと迫る恐怖でなくてゴメンね…」 俺の言葉に今度は鳴き声が聞こえてきた。 「す…すまんかった… 理不尽なのは私のした事だった!」 泣きながら前主席はそう言っている。 「残念… 泣いて許しを乞うても逃げれなのが理不尽の最たる物」 トリガーを引く直前に無線が泣きながらの前主席の言葉を運んできた。 「ちくしょー私は貴様を憎む!ぅ!」 そう叫んでいたが、無線の後半で弾は前主席の腹を直撃。 実弾を撃ちこまれたと勘違いしているアホは気絶していた。 俺はたぶん聞こえていないと思うが、無線に話しかけた。 「そう… その気持ち… 千葉震災の被災者は貴様にそう思っているよ… 察しろ馬鹿が!」 そう言って俺は笑顔で振り向いた…。 全員がドン引きしていた。 まぁ佳津子とヨルバルは俺の本性を知っていたようで、変わらぬ態度だったが…。
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