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こんな畏まった挨拶は建前。
思わず出会ったばかりの頃を思い出し、ドクンと胸が高鳴った。
お喋りを止め、秀臣の自己紹介に集中する学生たち。
そんな中、一人の学生がゆっくりと手を挙げる。
「あの……、築島さんって。
もしかして、築島ミヤビ先生の息子さんですか?」
そう尋ねたのは、以前私の元に企画書を持ってきた宮地愛希。
秀臣は彼女の質問を受け、ニッコリと笑みを浮かべながら頷いた。
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