~冬のエピローグ~

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勉強机に座って窓から見える外の曇り空 そこからふわりふわりと雪が降り出した 窓枠の上から現れて下へと落ちていく こんな淡い雪のように ふわりと落ちてく 涙の奥に きみと見ていたはずの永遠 きみを失ってから2度目の冬が来て 距離が遠ざかっても 私の胸を焦がす2人の恋の思い出 私は椅子から立ち上がり、窓の前まで行って呟いた 夕紀「つもりそうな雪……」 雪がつもるように 私の心にも降りつもる エピローグ
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