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夕紀「………」
ボフッ
何も考えたくなくなった私はベッドに横になった
こんなところにも
彼との思い出はつもっている
彼が私の家に泊まった時に
このベッドで抱きしめられた夜がある
ふたりベッドの中で重ねた約束
彼が語ってくれた夢は
私の笑顔を保てる男になること
私が語った夢は
彼の笑顔を保てる女になること
ならば、ずっと一緒にいようと約束したよね
そんな幸せな笑いを繰り返していたら
いつの間にかケンカしていたよね
そんな笑い泣いた日々
かけてくれたどんな言葉よりも確かな記憶が私の中にはあった
きみが私の中に居るから
きみが消えないんだ
こんなにも忘れられないなんて
好きになるのは一瞬だったのに
2度目の冬が来て
色褪せてもなお
恋しくて
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