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「いってらっしゃい。合宿楽しんでね」
ニコニコ笑顔のお母さんとは対照的に、お父さんは
「紡、いいかい?エイルは、いや、男はみんなケダモノだ。本能のままに動く性質がある。だからいつでもお父さんに電話できるようにしておくんだよ?
...エイル。お前...紡と二人きりになって襲ったりしてみろ。この家に...いや。日本に二度と帰れないと思っておけよ」
両手で私の手を握ってウルウル涙を見せているのに、エイルにはものすごく...恐ろしい形相で声まで低くって。
「なんだよぉ。太陽は本能のままに動きすぎてたって俺知ってるんだぞ」
「俺とエイルは違うし、時代が違う。20代の男が10代のうら若き乙女を汚すとか...そういうのは絶対許さないからな」
「はいはい。紡のお父さんは過保護だねぇ。さ、遅れるから行こうか」
エイルは私のカバンと自分のカバンを両手に持って「じゃあね~♪」って出ていくので、私も二人に行ってきますって伝えてその後ろを追いかけた
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