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学校からは、学校が用意してくれた大型バスに乗り込んで出発する。
エイルは職員用駐車場に車を止めた。
「ここ、先生用じゃないの?」
「ちゃんと許可もらってるから大丈夫」
それより...ってエイルはつぶやくと、私の肩を掴んでグイッと体を引き寄せた。
「ちょっ...ここ!学校!」
「わかってる。合宿中はきっと俺は雑用係だからさ。紡...」
あ...
顔が近づいてきて、すごくすごく久しぶりに、エイルの唇が触れる。
ちゅって音を立てて離れる唇が名残惜しい。
「やっぱ、寝てる無反応な時よりも起きてる時のキスの方が気持ちがこもってていいね」
「...寝てる時に...したの?」
「うん♪だってすっげぇ可愛い寝顔してたんだもん」
「も、もぉ!寝てる時にはしないでよ!」
「わかった。じゃあ起きてる今いっぱいしてあげる」
「そういうことじゃなくって...んっ...」
強引に奪われる唇も、本当のところは嬉しかったりして。
何度も私の唇を味わうように食むエイルの唇の動きが心地よくて、私はぶるっと震えた。
「キスで感じた?」
「...知らない」
「さてと、行こうか」
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