第11章

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男が帰って少しするとお開きとなった。 真紀はまだ奈緒と愛と少し残ると言う。 一足先に真紀のマンションに向かった。 あの二人からしてみたら完全に俺の方が部外者だった。 二人の絆のようなものを見せつけられ意気消沈していた。 少しすると真紀が帰宅してきた。 「今日は来ないかと思ってた。」 少し面倒そうに真紀は言った。 「真紀はああいう大人の男がいいのか?」 「どうして?」 「前のヤツと似てる。」 そういうと真紀の目付きが変わった。 「陵と透は違うよ。」 真紀は少し怒っているようだった。 しかもあの男を『お父さん』と言った。 意味が分からない。 『お父さん』と思う男と普通やらないだろう・・・ このままだとただ言い合いになるだけだと判断し飲みに出ることにして真紀の部屋を後にした。 結局その日は自宅に帰って真紀のマンションには戻らなかった。
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