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真紀に拒絶された夜から何故か真紀への執着は一層酷くなった。
あれほどショックを受けたにも関わらず真紀の側にいたかった。
遅く帰る真紀を待つ苦痛以上に会えないことで焦燥感にかられて落ち着かない時間の方がより一層苦痛だった。
しかし真紀の身体を求めることは無くなった。怖くて抱きしめる以上のことはできなくなっていた。
眠る時に真紀を抱きしめる瞬間は一番緊張する。
怖くて止めようと思っていても一時でも真紀に触れていたいと思う欲求には敵わない。
あまりの女々しさに自分で自分を嘲笑するしかなかった。
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