プロローグ【昼間の母は女】

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夏になる前に、家庭教師が変わった。 きっと母親と終わったんだろう。 ふとそんな気がしていたから。 そして、新たな先生は大学4年の就職活動が終わった人。 初めの先生より厳しく、身なりもダサい。 少しマッチョで、無精ひげを生やしている。 母親の好みじゃない。 それだけで、なんだか安心した。 でも、この家庭教師も私を傷付けた。 全ては母親のせい。 私が母親を恨むには十分だった。
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