エピローグ【高宮瑞希】

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すみれはオレより自分の人生を選んだ。 なに食わぬ顔で部屋に戻れば、面白い展開になっていたよ。 真っ赤な顔をした伊波社長。 そして泣きまくっている義妹の恵理佳。 我関せずのビッチな母親。 伊波社長はすみれが病気になったと言った。 「すみれさんは戻ってきませんよね?」 オレの言葉にその場の空気が凍った。 「すみれさんは伊波の家が嫌になって出て行った。 その原因を作ったのはあなた。 あ、勘違いしないでくだい。 伊波物産と高宮の関係については今より良くなる事も悪くなる事もありません。 ただ、すみれさんをこれ以上追いつめるようであれば、高宮は伊波物産から一切手を引きます。 これは次期社長権限で行いますので」
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