第二章 成人の儀式

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 娘はそれを受け取ると、名残惜しそうに両親の方を何度も振り返りながら小船に乗り込んだ。長老が漕ぎ手に向かって小さく頷く。男もそれを受けて頷いた。二人を乗せた船は、人々に押し出されて浅瀬に入ると、大海へと進んでいった。
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