第一章 弘美と智美

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 弘美は水を一気に飲み干すと、そんなんじゃないよ、と反論した。完全にできあがっている。 「じゃあ、なんなの?」グラスを受け取りながら智美が聞いた。 「失恋したんだよ、しつれん」 「どっちでも一緒じゃない」
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