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遺跡について語るとき、リックは他のどんなときよりも眩しく見えた。地球の、人類の歴史に馳せる思い。こんなにも何かに夢中になれる人を、ポーラは知らなかった。ただ、それが自分に向けられていたら、どんなによかったことか。ポーラは、友人たちからの助言を無視してリックとの交際を続けた
リックはまた、世界中に点在する、当時の科学では到底説明できない、摩訶不思議な出来事・オーパーツにも、特に興味を抱いた。イースター島のモアイ像、ナスカの地上絵、エジプトのスフィンクスやピラミッド……しかし、貧しかった彼はそのいずれも自分の目で直に見るまでには至らなかった
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