一
5/16
読書設定
目次
前へ
/
615ページ
次へ
それはまるで、砂漠を旅する駱駝が、束の間の休息を求めて群がるオアシスのようでもあった。例年なら、冬物のコートやジャンパー、ブーツなどが売り上げを伸ばし始めてもおかしくないころなのだが、そういった売り場には退屈そうな店員しかいない。いくら確実にくるであろう寒い冬の準備とはいっても、この陽気のなか、そんな暑苦しいものを好き好んで買う者は殆どいなかった。
/
615ページ
最初のコメントを投稿しよう!
9人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
534(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!