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また仕事情報紙を見ながら
ドリンクバーで入れた、かなり
薄めたであろうジュースを
一口飲みながら、慎二に話しかけた。
やっぱ良いバイトなんか見つかんねーな。
慎二は答えない。
なんか言ってくれ、、、って
そこで漸く俺は気がついた。
さっき入ってきた不思議少女と
キャリアウーマン(仮)が俺の
真横に立っていた。
やばい!さっき見てたのを
いちゃもんつけに来たのか!
少しドキドキしながら言葉を待った。
また少し見つめ合いの末、
少女が口を開いた。
「あなた、仕事探してるのね」と
少し気の強そうな声だ。
あ、あぁ。それがどうかしたのか?
「あなた、ほんと‥ついてるわ」
何の話だ?
相変わらずの無表情で続ける
「調度、あなたみたいな、、、
そうね、あなたみたいな色々と
ついてる人を探していたの」
は?何をいってんだ?
「だから、雇ってやるって言ってんの」
おい、慎二!お前も何とか言えよ
だが、
「わ、わりぃな俺は帰るわ」
と慎二は焦り顔で帰っていった。
こんな不思議少女を置いて俺を
一人にしやがって!と内心
呟きながら、ジュースを飲む。
「へぇ、よく耐えた方ね」と
帰って行く慎二を見送ると
俺の正面に座った。
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