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タオルの上できょとんとしているチビはのそのそと俺のお腹の上を歩く。と思ったらスウェットに爪をひっかけてよじ登ってきた。
『まだお腹空いてんの?』
『いや、多分甘えてるんですよ』
チビは俺の肩まで上ってくるとくんくんと俺の頬っぺたの臭いを嗅ごうと体を伸ばす。
『ヤバい、めっちゃ可愛い…』
メロメロ全開なオミさんにチビを渡した。
『撫でてやってください。オミさん飯食ってくでしょ』
『作ってくれんの?』
『チャーハンでいいっすか?』
オミさんは嬉しそうに笑うとチビを膝の上に乗っけて体を撫でていた。
俺は早速飯を作り始めた。いつもはチビに時間とられちゃうけど、今日はオミさんがチビを見ていてくれるから安心して料理できる。
チャーハンができたから皿に盛り付けて運んでいく。どうやらチビは眠ったみたいだ。
『マジで可愛いし…』
『ヤバいでしょ』
俺はテーブルに皿を置いてオミさんからチビを受け取った。いつも寝かせてる段ボールの中にチビを入れてやるとすーすーと寝息を立てている。
良かった、起きてない。起きたら鳴き出しちゃうからな。
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