第1章

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チビが寝ているのを確認してソファーに戻るとオミさんにチャーハンの皿を渡した。俺はそのままキッチンに戻ってインスタントのスープに熱湯を注ぐ。 それを居間に運ぶとオミさんはもうチャーハン食ってるし。 『普通、家主を待ちません?』 『だって、がんちゃんのチャーハンめっちゃ旨そうな匂いなんだもん』 嬉しそうに笑いながら言われたら、それ以上言えないや。どうもとだけ言って俺はオミさんにスープを渡す。 『これはインスタントですからね』 『十分でーす』 二人で笑いながらチャーハンを平らげると、オミさんはチビの寝ている箱を見に行く。 食ってる時からそわそわしてたもんなぁ…どんだけ気になってんすか。 『やっぱ天使だね…』 チビの耳をちょんちょんとつついて、オミさんはにこやかに笑う。 『俺の天使ですからね』 『なんか、すげードヤ顔っぽいんだけど…』 『いいでしょ』 俺が言うとオミさんは声を荒げて 『なんかすっげームカつく!』 『しーっ!』 『ご、ごめ…』 叫んだオミさんは慌てて声をひそめた。
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