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チビが寝ているのを確認してソファーに戻るとオミさんにチャーハンの皿を渡した。俺はそのままキッチンに戻ってインスタントのスープに熱湯を注ぐ。
それを居間に運ぶとオミさんはもうチャーハン食ってるし。
『普通、家主を待ちません?』
『だって、がんちゃんのチャーハンめっちゃ旨そうな匂いなんだもん』
嬉しそうに笑いながら言われたら、それ以上言えないや。どうもとだけ言って俺はオミさんにスープを渡す。
『これはインスタントですからね』
『十分でーす』
二人で笑いながらチャーハンを平らげると、オミさんはチビの寝ている箱を見に行く。
食ってる時からそわそわしてたもんなぁ…どんだけ気になってんすか。
『やっぱ天使だね…』
チビの耳をちょんちょんとつついて、オミさんはにこやかに笑う。
『俺の天使ですからね』
『なんか、すげードヤ顔っぽいんだけど…』
『いいでしょ』
俺が言うとオミさんは声を荒げて
『なんかすっげームカつく!』
『しーっ!』
『ご、ごめ…』
叫んだオミさんは慌てて声をひそめた。
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