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『あちゃー!』
慌てて帰ってきた俺は部屋の惨状に天を仰いだ。
ボロボロにされたティッシュの箱、その中身は原型がないほど細かくちぎられ部屋中に散乱…散らばる服…
『つか、服はいつものことじゃん!』
俺の後ろから投げ掛けられた言葉に苦笑いを浮かべて振り返ると、呆れたような顔でオミさんが笑ってた。
『で、犯人はどこにいんの?』
へぇー。こんなオミさん初めて見るかも。ウキウキした感じで俺の部屋の中を探し回っている。
『居間からは出られないはずだから、どっかにいると思うんですけど…』
俺も探してみるけど、姿は見当たらない。
ま、いいや。俺は服を脱ぐと朝脱ぎ捨てたスウェットを手に取った。上も脱いじゃったから、早く着ないと寒い…あれ?
『がんちゃん、いきなり脱ぐなよ!って、どーしたの?』
メンバーから脱け殻と呼ばれる俺の脱ぎ捨てた服。その前にしゃがみこんでる俺を見て、オミさんが声をかけてきた。
『こんなん、反則じゃないっすか?』
俺はかがみこんで脱け殻を覗きこむオミさんに目を向けて言った。
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