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『ねぇ、がんちゃん…』
俺の隣に座ったオミさんが服の袖を引っ張る。
『ちょっ、なんすかオミさん!』
『何が?』
オミさんが目を丸くして俺に問いかけるけど…
『袖を引っ張って甘えた口調とか…乙女じゃないっすか!』
『甘えてねーよ!』
俺が笑いながら言うとオミさんは声を荒げる。ちょっとだけ顔を赤くさせたオミさんは俺の手元に目を向けて
『俺もミルク、やりたい…』
ああ、そう言うこと?あー、びっくりした。オミさん時々女子力たかっ!て思う仕草するから焦るんだよな。
なんて、こんなこと言ったらめっちゃ怒られそうだけど…
哺乳瓶を離さないチビごとオミさんの膝の上に乗っけると、オミさんはチビの体を支えながら哺乳瓶を持っている。
『うわぁ、飲んでる飲んでる』
オミさん…めちゃにこやか。目尻下がってんじゃん。なんてニヤニヤしながらオミさんを見てたら、ふとオミさんが顔を上げた。
『なに?』
『オミさん、目尻下がってますよ』
笑いながらそう言うと、オミさんは今の俺よりもニヤニヤしたような顔をする。
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