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響子「私達みんな食べられちゃうのかな・・・。」
瞬一「バカ、何言ってんだ!」
響子「だって!あの大きな蛇、晶さんを簡単に殺しちゃったんだよ!次見つかったら絶対逃げ切れないよ!」
瞬一「おい、落ち着けって!大丈夫!大丈夫だから!」
響子「何が大丈夫なのよ!?何の根拠もないくせに「大丈夫」なんて言わないでよ!!」
瞬一「・・・・・。」
何も言えなかった。確かに「大丈夫」なんて何の根拠もなかった。俺は無力だ。響子を落ち着かせてやることすら出来ない、ちっぽけな存在だった。
響子「もうやだ・・・。帰りたいよ・・・。」
響子は泣き崩れていた。確かに俺は無力だ。だけど、それでも響子だけは死なせたくなかった。そう思うと気付けば彼女を抱き締めていた。
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